こども矯正(歯を抜かない)
さくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックは、三重県下で1番目、全国で33番目に Myobrace Member として認定された歯科医院です。
歯を抜いて歯ならびを治療すると気道が狭窄する、と言う論文があります。(後述)
当院では、歯を抜かずに治療できる年齢から治療を開始することを、推奨しています。
詳細については歯を抜かない健康矯正のホームページをご覧下さい。
はじめに
近年、歯ならび・かみ合わせの悪いお子様が増えています。
歯ならび・かみ合わせの異常は“病気”です。
もし歯ならび異常が遺伝であれば、増加するはずはありません。
つまり、歯ならび・かみ合わせが悪くなるのは、『遺伝』ではなく『生活習慣・生育環境』などが原因である、と考えられるようになってきました。
それでは、歯ならびやかみ合わせの異常がなぜ増えているのでしょう。
歯ならび異常が増えている原因
歯ならび異常の増加の原因を知るためには、まずなぜ歯ならびが悪くなるのかを知っておく必要があります。
歯ならびを気にして来院された保護者の方に、
『歯ならびが悪くなる理由はわかりますか?』
と尋ねると、多くの方は
『噛む回数が少なくなった』
『硬いものを噛まなくなった』
ことが原因と答えられます。
確かにそれも大きな原因の一つです。
しかし近年、それ以外の理由で歯ならびが悪くなったり、顎の発育が悪くなることが強調されるようになってきました。
以下に、歯ならび・かみ合わせ異常の原因について説明します。
歯ならび・かみ合わせが悪くなる原因
・ 唇を閉じず、口で呼吸をする
・ 舌の機能異常
・ 姿勢が悪い
・ 足指の異常・不適切な靴の使用
・ やわらかい食事が増え、かむ回数が少なくなった。
が代表的な原因です。
しかし、そもそもこれらの原因がなぜ起こってしまったか、その原因を考えないと、歯ならび・かみ合わせ異常の予防はできません。
『歯ならびが悪くなる原因の原因』については、「マイナス2歳からの予防」のページをご覧下さい。
近年では、遺伝によるものは少ないといわれています。
(例外として、受け口は遺伝的要因が強い場合もあります。)
(1) 口呼吸
普段口を開いて口で呼吸していると、歯ならび・かみ合わせが悪くなります。
当院に矯正治療で来院されるお子様は、殆どが口を閉じていません。
口を閉じて鼻で呼吸することは、歯ならび・かみ合わせを正常に導くためのみならず、お子様が生涯健康で過ごすためにも極めて重要です。
例えば、鼻で呼吸することにより脳は冷やされます。
逆に口で呼吸していると脳が十分に冷やされず、脳の活動が低下し知能に影響する場合があるのではないか、と言われています。
また、口で呼吸していることにより、身長や精神状態も左右されると言われています。
さらに、口で呼吸していると、アトピーやリウマチ、IgA腎症など、アレルギー性の病気を誘発することもわかってきました。
実際、当院でも矯正治療の目的で来院されているアトピーの患者さんが、鼻で呼吸するようにしたところ、アトピーが治り大きく腫れていた扁桃も正常になった例があります。
このページをご覧になっているお父様・お母様、もしお子様が口をぽかんと開いていたら、要注意です。
(2) 舌の位置・機能異常
低位舌(舌が低い位置にある)
人間の舌は、安静にしているとき上あごにくっついているのが正常と言われています。
ところが、矯正治療に訪れる多くのお子様は、この舌が宙ぶらりんになっていたり、下に落ち込んでいます。
上あごの歯ならびは、正常な位置にある舌によって押し広げられます。
舌が正しい位置にないと、上あごは十分発育せず、歯ならびは悪くなります。
さらに、舌が低い位置にあると、下あごが後ろに引っ張られて下あごの成長が妨げられたり、逆に前に押されて受け口になってしまいます。
上下のあごは本来前下方に成長していくべきなのですが、舌の位置異常の結果前方への成長が阻害され、あごは下方に成長し、顔が長くなってしまいます。
顔が長くなれば、結果的に唇が閉じにくくなってしまい、一生 口呼吸とそれによる問題に悩まされることになります。
因みに、舌が低い位置にある方は、舌の横側に歯のあと(圧痕)がつきます。
異常嚥下(誤った飲み込み)
また、ものを飲み込むとき、舌は上あごに押しつけられるのが正常です。
ところが、矯正治療の必要な患者さんの多くは、飲み込むときに舌が前に出ます。
その結果、かみ合わせが悪くなります。
舌の機能の問題が増えてきている理由
舌・唇の機能に異常のあるお子様は、近年増加傾向にあります。
その理由は、
・ 離乳が早すぎる
・ 母乳でなく人工乳で育てる
・ おしゃぶりを早くやめさせすぎ(これについては賛否両論あり)
・ 色々な物をなめるのをやめさせる
・ 早く歩行させる
などが指摘されています。
(3)食事の問題
咀嚼(噛むこと)とあごの成長
日本人が1日に噛む回数は、昭和初期に比べて約半分に減ってしまったそうです。
これは日本の食材の軟化と共に、清涼飲料水の影響が大きいと言われています。
あごの発育は、『かむ』という行為により刺激され、促進されます。
かむ回数が少なくなれば、逆にあごの発育は悪くなります。
現代人は、歯の大きさが僅かに大きくなってきているにも関わらず、 あごの発育が悪くなってきており、その結果歯ならびの悪いお子様はどんどん増えています。
最近の若いタレントさんと、ベテランの俳優さんの顔貌を比較すれば、 あごの発育が悪くなってきていることは、一目瞭然です。
食材の変遷
江戸時代、徳川幕府の歴代将軍は、歯ならびが悪かったそうです。
当時はよくかまなければ食べられない物が多かったのですが、将軍になった人たちは、 噛む必要性の少ない、当時としては特殊な食事を摂っていたことが原因だそうです。
食事三度の食事を15分間しっかりかんで行うと、 食後30分から2時間くらい顔周辺の温度が上がり、 活性化されます。 ということは、一日3度しっかりかんで食事をすれば、
顎の発育のための刺激が6時間以上加わります。
残念ながら最近のお子様で、三度の食事にそれだけの時間 かけている方は、あまりおられないようです。 このことが、歯ならび・かみ合わせの悪いお子様が増えた要因です。
なお、噛むことが右脳の「前頭前野」という部分の発達に、強く関わっていることが 分かっています。 右脳の前頭前野は、情緒や感情のコントロールを司っています。
近年よくかまずに食事をするようになったことが、感情をコントロールできない人が 増えている原因の一つではないか、と考える人もいます。
清涼飲料水(ジュース・スポーツドリンク・乳酸菌飲料)の摂取
コンビニ・自動販売機の増加により、清涼飲料水が簡単に入手できるようになりました。
それにより、清涼飲料水を常飲するお子様が増加しています。
ところが、清涼飲料水には多量の砂糖・ブドウ糖が含まれています。 従って、飲んだあとには血糖値が上がります。
血糖値が上がることにより、肝心な三度の食事の量が大幅に減ってしまいます。
従って、いくら一口を少なくし、30回程度噛んだとしても、 一日に噛む回数は十分とは言えません。 その結果、顎の発育が悪くなってしまいます。
離乳食の与え方
一般的に、離乳食の与え方は“標準的な月齢”で説明されます。
しかし、成長は個人差が大きく、それは歯の生え方も例外ではありません。
奥歯のかみ合わせが確立する前は、それに応じた離乳食が必要です。
また、正しい飲み込みを習得するためには、舌の機能の発達が必要です。したがって、離乳食を進めるに際し、舌の機能も考慮に入れる必要があります。
つまり、お口の機能を考慮しない離乳食の与え方は、異常な飲み込み習慣の原因になってしまう可能性がある、と近年指摘されています。
前歯でかみ切らない
小さな食材は、前歯でかみ切る必要がありません。 小さな食材ばかり食べていると、奥歯だけで噛むようになってしまいます。 その結果、顎の前方への発育不足が起こります。
食事の姿勢が悪いと・・・
また、よく噛みさえすればよいのか、というと、 そうではありません。 食事の際の姿勢も重要です。
小さいお子様は、足のつかない状態で食事をしている 場合があります。
足から舌まで筋肉の表面にある『筋膜』でつながっています。
このことから、足が床にしっかりついた状態で飲み込み(舌を動かす)をしないと、正しい舌の機能が習得できません。
(4) 癖(くせ)
寝相(横向き寝・うつ伏せ寝)、頬杖、唇の癖(巻き込んだりとがらせたり)、爪かみなどによって歯が押されて移動・傾斜し、その結果歯ならびが悪くなります。
頬杖は姿勢が悪い人が行うことが多いので、姿勢の改善が重要であると共に、自身が意識してやめることが必要です。
(5) その他
・ 乳歯が早く抜けてしまった(抜いた)
・ 乳歯がむし歯になった
・ 日本人の永久歯は大きくなってきている
・ 永久歯がもともと多きい
・ 歯の形や数の異常
などによっても歯ならびは影響を受けます。
お子様の危機:歯ならび・噛み合わせ異常の影響
歯ならびが悪いと見た目が悪くなることは、どなたでもご存じだと思います。
しかし、かみ合わせについては、その影響についてあまりご存じない方が多いようです。
かみ合わせの善し悪しは、上下の歯が理想的にかみ合っているかどうかで決まります。
したがって、上下の歯ならびがよくても、その位置関係が悪ければ、かみ合わせが『悪い』ことになります。
歯は本来、噛むための臓器です。
歯ならび・咬み合わせが悪いと、下に示すような様々な問題が起こります。
歯ならび・かみ合わせが悪いと起こりうる症状
・ 歯磨きがしにくくなるので、むし歯や歯周病になりやすくなる。
・ 歯が割れやすくなる。
・ あごの関節に負担がかかり、突然口が開かなくなったり、開いたときに強い痛みの出る
『顎関節症』という病気になる。
・ 睡眠時無呼吸症候群になりやすい。
・ 顔つきが変わってしまう。
・ 心理的に影響を及ぼすことがある。
・ 噛む力が弱くなる。
・ 発音に悪影響を及ぼすことがある。
・ 咬み合わせが原因で、姿勢が悪くなったり、肩こりが起こる。
これにより、時に日常生活に重大な影響を及ぼす場合がある。
・ 胃腸に悪影響を及ぼすことがある。
歯ならび・かみ合わせが悪くなる原因を放置したことによる症状
・ 慢性上咽頭炎とそれによる諸症状(後述)
・ リウマチ
・ 誤嚥性肺炎
・ 高血圧や脳梗塞などの誘因になる
・ 呼吸障害 → 睡眠障害
・ 夜尿(おねしょ)
・ 糖尿病
なども起こりえます。
慢性上咽頭炎
上咽頭とは、簡単に言えばのどの上の方(口を開いたときに見えるのどの上の、見えない部分)のことをいいます。
風邪をひいてのどが痛いときは、ここに一過性の強い炎症を起こしています(急性上咽頭炎)。
慢性上咽頭炎は、その部分が弱い持続性の炎症を起こした状態のことを言います。
痛みなどを感じず、場合によってはその部分に違和感すらないこともあります。
慢性上咽頭炎は、口で呼吸していると起こりやすいと言われています。
慢性上咽頭炎により引きおこされる代表的な病気や症状として
・アトピー性皮膚炎などの皮膚病
・アレルギー性鼻炎
・慢性関節リウマチ
・IgA腎症(透析が必要になることもある)
・潰瘍性大腸炎・クローン病などの腸の病気
・偏頭痛
・慢性疲労
・線維筋痛症
・まぶしいのが苦手
などが挙げられます。
これらは従来、何れも治療が難しいとされていた病気です。
悪い姿勢とそれによる影響の例
たとえば、ポータブル型ゲームや読書をすると、顔を下に向ける時間が長くなります。
すると、下あごが前に移動し、かみ合わせが変化します。
また、下を向いている時間が長くなると、首に影響が出ます。首には重要な神経が通っており、その影響で様々な全身症状の原因となる場合があります。
ひいては、それが若年性の鬱の発症につながる場合さえあります。
実際、長年様々な症状に悩まされ、精神的病気と診断され、苦しい生活を過ごしていた方が、かみ合わせを治したことにより元気を取り戻された、という症例が数多く発表されています。
逆に、不用意な矯正治療によりかみ合わせに問題を生じ、長年苦しんでおられる方も多数存在します。
一方、姿勢のゆがみはストレートネックと呼ばれる頚椎の異常の原因になります。
頚椎の異常は、それに沿って走行している椎骨動脈がたわむ原因になります。
椎骨動脈は主に脳の中枢部の栄養を担う、重要な動脈です。
この流れが悪くなると、脳への酸素などの栄養供給が悪化し、流れが悪くなれば脳の血管がつまりやすくなり、脳梗塞になりやすくなります。
また、高血圧の原因になり得る、という歯科医師の意見もあります。
矯正治療を受けられる場合は、ただ見た目をよくするだけの治療ではなく、細かい視点で診断できる歯科医を選択することが重要です。
かみ合わせの影響
かみ合わせ関連の学会や研究会に出席すると、かみ合わせが悪いために日常生活に支障を来し、仕事ができない、最悪の場合外出さえままならないような症例の発表が行われています。
また、当院に来られる患者さんの中にも、あごの関節や筋肉が痛くて食事が楽しくない、という患者さんが、しばしば来院されます。
お父様・お母様! かみ合わせは皆様の考えておられるより遥かに重要です!
ところで、当院スタッフがかみ合わせの勉強に行った時、あごの関節に問題があった参加者の多くは、抜歯矯正治療後(従来の方法)の方でした。
かみ合わせは、先に述べたようにあごの関節に影響を及ぼします。
つまり歯ならびを矯正治療したからといって、必ずしも理想的なかみ合わせになるわけではないのです。
奥歯の乳歯のむし歯を放置しておかない限り、奥歯の歯ならびが大きく崩れることは殆どありません。(頬杖などが原因で奥歯の歯ならびが崩れることはあります。)
問題は、前歯の歯ならびです。
前歯4本と奥歯(ただし犬歯を含む)では、生え替わりの時期に数年のタイムラグがあります。
前歯の歯ならびが悪くなり始めた段階で、さっさと治療をしてしまえば、下の歯に関して言えば、あとは勝手に奥歯が生え替わりながらきちんと噛んでくれます。
ただし、上あごは乳歯しかない時期までに大きく成長し、その後成長速度が遅くなるので、上の前歯(特に糸切歯:犬歯)に関しては、それでも遅すぎます。
さらに、奥歯が生え替わり始めてからでは、その子のあごの動きにあったかみ合わせを実現するのが難しくなります。
矯正治療は、よいかみ合わせを実現するために、少しでも早く開始することが重要です。
せめて、『前歯の歯ならびが悪くなりそう』という段階で開始することが極めて大切です。
矯正治療が必要かどうか少しでも不安があれば、是非すぐに診せて戴くことをお勧めします。
適切な治療方法・予防方法をアドバイスさせていただきます。
コラム ★かみ合わせが悪いとアルツハイマーの原因物質が増加★
岡山大大学院医歯薬学総合研究科のラットの研究で、
歯のかみ合わせが悪いと、アルツハイマー病の原因とされる「アミロイドベータ」と呼ばれるタンパク質が脳の海馬に増えることが発見され、平成23年9月15日に発表されました。
アルツハイマー病は、アミロイドベータと呼ばれる物質が脳の中に蓄積し、脳の海馬と呼ばれる神経細胞に影響を及ぼし、記憶障害を起こすことが一因とされています。
岡山大学の研究チームは
「歯が抜けたり、合わない入れ歯を使用している人は、歯をきちんと治療をすることでアルツハイマー病の予防や進行を抑えられる可能性がある」
としています。
歯ならび異常の影響
歯ならび・かみ合わせと歯の寿命
歯ならびの悪いご老人は、ほとんどおられません。
もしおられたとしても、殆どの場合歯はぐらぐらで、いつ抜けてもおかしくない状態です。
もともと歯ならびの悪い方は、高齢になると歯がなくなって入れ歯を入れておられるので、(見かけ上の)歯ならびが良くなってしまうのです。
(決して矯正治療を受けて歯ならびが良くなっているわけではありません。)
歯ならび・かみ合わせがいかに歯の寿命に関係するかは、下の研究をご覧いただくとお解りいただけると思います。
歯ならびが悪いと、歯磨きがうまくできず、歯周病やむし歯が著しく発生・進行しやすくなります。
その結果、早期に歯を失ってしまいます。
そして、この様な方は、むし歯・歯周病を治療しても、簡単には理想的な状態にすることができません。
歯ならび・かみ合わせと呼吸
また、最近の若い方の顔つきは、下あごがほっそりしています。
一見スマートで良さそうなのですが、実は大きな問題をはらんでいます。
下あごが小さいということは、舌の収まるスペースが足りなくなります。
すると、舌は後方へ押し込まれます。
その結果、気道が狭くなり、呼吸に支障を来す場合があります。
若いうちはその影響を自覚しにくいのですが、年齢が高くなったとき呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)を起こす可能性があります。
実際、睡眠時無呼吸症候群で来院される患者さんの多くは、下あごの小さい方です。
睡眠時無呼吸症候群の影響
この病気は様々な病気の人に高率に現れる事から、病気の誘因となる事が示唆されています。
各疾患におけるSAS合併率
・高血圧 約40%
・薬剤耐性高血圧 約80%
・狭心症 約30%
・心不全 約55%
・脳卒中 約70%
従って、睡眠時無呼吸にならないように、成長期に健全な口腔育成を行う事が、医療費財源が枯渇してあてにならない将来の日本の保険制度に頼らない、健康なからだ作りに必ず役立ちます。
因みに、あごの小さいお子様に抜歯矯正を行うと、その影響が顕著に出る場合があります。
実際、希にではありますが、抜歯矯正による呼吸障害等で、日常生活に多大な支障を来した実例もあるようです。
また、呼吸に支障を来すと言うことは、酸素不足に陥っている、と言うことです。
近年増えている、
多動・ボーッとしている・切れやすい・おねしょ・いびき
などの症状は、実は呼吸の問題による酸素不足が要因になっているのでは、と歯科界では考えられるようになってきました。
歯ならび・かみ合わせが悪いと、その影響は一生続く
つまり、歯ならびが悪いまま放置しておくと、お子様の将来のQOL(Quality of Life:生活や人生の質)を著しく低下させてしまいます。
歯ならびは見た目の問題だけではなく、人生に大きな影響を及ぼします。
成人の矯正治療について
ところで、大人になってから歯ならびを治す『成人矯正』をされる方が増えてきましたが、
残念ながら、治療終了後の問題(後戻り)により、結果的に呼吸の問題、後戻りなどの問題を惹き起こす可能性が高いといわれています。
成人はあごの成長がないため、歯を並べるためにはどうしても歯を抜く必要があります。
また、歯を抜かない場合は、歯ならびが悪くなった原因としての口腔機能が治せないため、結局後戻りに悩まされるか、一生「保定装置」と呼ばれる装置を装着し続けなければなりません。
したがって、あごの成長期(主に小学生まで)に矯正治療を行い、矯正治療中に原因となる唇・舌の機能訓練により機能を是正しておくことこそが、健康な生活を送るために極めて重要なのです。
さくら総合歯科の矯正治療の考え方
院長永田が矯正治療をはじめた(異色の)理由
歯周病の大敵、歯ならび・咬み合せの異常
さくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニック院長は、開業前より(勤務医の時代から)歯周病治療に力を入れてきました。
しかし、当時はまだまだ歯周病治療に真剣に取り組んでいる歯科医師が、少数派の時代でした。
大学で習ったとおり、一生懸命治療してきました。
ところが多くの患者さんは、一時的に症状は改善するものの、しばらくすると再発・進行してしまいました。
その後一念発起し、大学の治療とは一線を画す、歯周病でお困りの方を多数救ってこられた臨床家の主催する専門の教育機関で研修を受け、私も多くの患者さんを歯周病から救うことができるようになりました。
しかしその際、かみ合わせの悪い患者さんは治療が難しく複雑になりがちで、結果的に高額の治療費が必要になってしまう場合も、少なくありません。
(現在の保険制度は、かみ合わせの本格的な治療を対象としていません。)
さらに、一部しか上下の歯が噛み合っていない患者さんでは、長期的に安定した治療は現在の通り望むべくもありません。
『かみ合わせ・歯ならびさえ良ければ、もう少し簡単に治せるのに・・・』
そう考えた私は、複雑な治療を必要としない状態に、子供の頃から治療すること、即ち予防的な矯正治療を手がける必要性を感じました。
ただ、従来の方法は、貴重な歯を2~4本抜かなければならず、治療開始時期が遅いことや、歯ならびが悪くなった原因を無視してただ単に歯を並べているため、矯正治療終了後のかみ合わせの変化に悩ませられることが多いのが現状です。
歯周病を悪化させないための矯正治療を模索
そこで、歯を抜かず早期に治療のできる予防的な歯ならびの治療、床矯正(しょうきょうせい)を導入することを決意し、手がけるようになりました。
そしてその後、床矯正が不得意とする受け口・過蓋咬合・開咬の治療に適したムーシールド(パナシールド)、プレオルソなども導入しました。
現在では、さらにマイオブレイスを用いたMRC矯正、3Dリンガル、マルチブラケットなども併用しています。
その結果、四日市さくら歯科(旧称)で矯正治療を受けられたお子様が、『平成25年度よい歯の児童生徒 』に選ばれ、表彰されました。
矯正治療を受けたお子様が表彰されないことは、今まであり得ないことだったのではないでしょうか。
下写真は、そのお子様と2人の姉妹、および当院スタッフとの記念撮影。
3人とも頑張ってくれました。笑顔がすてきですね!
治療開始時期は?
歯ならび・かみ合わせの異常は、
・ 口を開いて口で呼吸している
・ 舌が正しく機能しない
・ 噛む回数が少ない
ことが主な原因です。(歯ならび・かみ合わせが悪くなる原因参照)
これらの原因によりあごの骨の成長が不十分となり、永久歯のはえる隙間が足りなくなります。その結果、歯ならびが悪くなります。
従来、歯ならびの治療、すなわち歯の矯正治療は、永久歯が生えそろった頃に開始していました。
しかし、その結果、多くの場合永久歯を抜かなければならず、唇・頬・舌の力を無視したところに歯を並べることになるため、理想的な治療とは言い難いものでした。
歯ならびが悪い・悪くなりそう
乳歯が永久歯に生え替わる頃には、本来『すきっ歯』(下写真)になっていなければなりません。
歯と歯の間に隙間が出来ることにより、大きな永久歯が正しい位置に生えることが出来るのです。
ところが、現在永久歯が生え替わる頃になっても、乳歯の間に隙間のないお子様が、非常に多くなっています。
もしお子様の歯が『すきっ歯』でなければ、治療が必要である可能性が高いといえます。
・ 3歳になって乳歯の間にすき間ができてこない
・ 乳歯なのに歯ならびが悪い
場合は、予防的な処置や早期治療を受けられるべきだと考えます。
前歯の永久歯が生えはじめたが、スペースが足りなさそう
乳歯から永久歯への生え替わりは、通常下の前歯から始まります。
前歯の永久歯乳歯よりかなり大きく、生え替わりはじめたときに
「永久歯の生えるスペースがなさそう」
「永久歯の歯ならびがガタガタになってきた」
と素人(保護者)がみてわかる状態になったときは、すぐに治療を開始すべきであると、当院では考えています。
受け口
上の前歯は通常下の前歯に覆い被さるように はえます。
それに対し、下の前歯が上の前歯より前に並んだ状態のことを 『受け口』 と言います。専門的には、反対咬合・下顎前突などと呼ばれています。
受け口は日本人の約4%に見られ、1年に約4万5千人の受け口の方が現れていることになります。
受け口は、多くの場合上唇の力や舌の位置の異常(低位舌)などが原因となり、
・ 上あごの発育が抑制され
・ 下あごの発育がより進んでしまうため
に起こります。(受け口は一部骨格の異常の場合もあります。)
皆様は、受け口のご老人を見たことがありますか?多分ほとんどの方は「ない」と答えられるでしょう。実際、受け口だった人が年を取ると歯が抜けてしまい、入れ歯になって前歯のかみ合わせが修正されてしまうため、健康な歯が揃った受け口の老人はほとんど存在しません。(前記東京歯科大学矯正歯科学講座の研究参照)
従来、受け口は『永久歯に生え替わるまで様子を見ましょう』 と放置されることが殆どでした。しかし、受け口は放置しておくと、ほとんどの場合どんどんひどくなります。したがって、
「この子受け口かしら?」
と思われたら、すぐご相談いただいた方が良いと思います。
低年齢児には装置は使えませんが、生活習慣指導や簡単な器具、体操などで対応し、それ以上悪くならないように、できれば改善するような対応を取っていきます。
装置を入れることができる年齢になったら、マウスピース型の装置や歯の裏側に固定する装置、取り外しできる装置などを使用します。
あごの成長は、まず上が先に前方成長し、そのあと下が成長、そして上の歯であたったところでストップするようになっています。
ところが、受け口の場合、先に成長すべき上あごが、下あごに邪魔され成長できず引っ込んだままになってしまいます。逆にそのあと成長する下あごが、上あごがストッパーとして機能しないため、どんどん前に成長してしまいます。
その結果、顔つきまで大きく変わってしまうなどの問題が生じます。
顔つきは、成長が終わってから矯正治療を開始しても(手術を併用しない限り)あまり変わりません。
いったん成長した骨は縮めることはできません。この場合、下あごの骨を切断して後方に下げる『下顎枝矢状切断手術』を行わなければなりません。
この手術は、2週間から1か月入院する必要がある、術前・術後に矯正治療が必要になる、しかも術後に顔がパンパンに腫れる(顔が一時的に相撲取りのようにまん丸になります)など、結構大変です。
しかも、近年この手術をした後再び受け口が再発したり、体調を崩す、と言う報告が発表されています。
その問題が認知され始め、最近では上あごも切断し同時に前方に移動させる『Le Fort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術』も同時に行うケースが増えてきており、さらに大変です。したがって、手術を避けるためにも
受け口は、とにかく早く治療を開始することが必要です。
出っ歯(過蓋咬合・上顎前突)
出っ歯を訴えて来院される場合、実は本当の出っ歯ではなく『過蓋咬合』と呼ばれる状態が大半を占めます。
実は、本当の『出っ歯』はそれほど多くありません。
●過蓋咬合
上あごの成長は正常もしくは不足しているが、下あごの成長が悪く、正面から見ると下の前歯が家の前歯に隠れてほとんど見えない または少ししか見えなくなった状態のことを言います。
いま、小児歯科界ではこの過蓋咬合である子どもたちが激増していることが問題になっています。
一見歯ならびが悪くないので放置されがちですが、下あごが小さいので呼吸に問題を起こしやすく、生涯の健康に大きな悪影響を与えてしまいます。
どうして過蓋咬合の子どもが増えのかは、証明された理由はありませんが、小児歯科界ではおそらく乳幼児期の発達段階で何らかの問題があるのではないか、と推測されています。
と言うことは、実は
歯がはえる前からの対応(予防)が極めて重要
である、と四日市のさくら総合歯科では考えています。
この件については、マイナス2歳からの予防・赤ちゃん歯科のページなどを参照してください。
乳児期を過ぎてしまったお子様には、主にマウスピース型の装置で対応します。
●上顎前突
上あごの発育がよすぎるため、上の前歯が飛び出して見える状態です。
タレントの明石屋さんまさんが、典型的なこの状態なのは、皆様ご存じの通りです。
主にマウスピ-ス型の装置で対応しますが、あまり上あごが成長してしまうとそれを引っ込めるには手術が必要になるので、早めの治療を推奨しています。
さくら総合歯科の歯列矯正(歯ならび治療)の主な特徴
治療法の特徴
さくら総合歯科の歯列矯正は、取り外しのできる装置(マイオブレイス・バイオブロック・床矯正装置など)をメインで使用し、固定式装置(3Dリンガル・BWS・マルチブラケット)を補助的に使う方法を採用しています。
また、物理的に歯を動かすだけでなく、歯ならび・かみ合わせが悪くなった原因を治す生物学的機能療法=>「口腔筋機能訓練(MFT)」や、体操、足指の問題や靴指導も同時並行で行います。
さくら総合歯科矯正治療の基本的方針
・ 歯を抜かないで治療する
・ 針金を巻く方法は開始時期の遅かった方、歯のねじれが強い方など、一部の方のみに使用し、原則的にはなるべく使用しないよう心懸けている
・ 入れ歯のような装置、またはマウスピースのような装置を使用する
・ 最後には一般的な方法で使う針金を使用する場合がある
・ 歯ならび・かみ合わせのみならず、お子さんを健康に導くことを目的としている
・ 歯ならびの悪いお子様に共通の、呼吸の問題を改善することも目的としている(息育)
・ かみ合わせにとって重要な姿勢に影響の大きい、足の問題に先に同時にアプローチする(足育)
治療による副次的効果
・ 筋機能訓練を併用することにより、顔貌が改善する場合があります。
・ 鼻づまりが治る場合があります。
・ アトピーや喘息が改善することがあります。
・ 発音が改善する場合があります。
・ 姿勢がよくなる場合があります。
矯正治療の開始時期・治療期間
お母様方が「歯ならびを診てほしい」と来院されたときには、すでに小学校入学後の場合が多く、それからお口の機能や姿勢・呼吸の訓練をしても、歯ならびを悪化させた原因である異常な機能が治るのに、何年もかかります。
しかも、それを定着させることができず、歯ならびが後戻りする(くずれる)ことも、少なくありません。
したがって、機能に問題が起こり始めた時点で見つけ出し、その時点で修正すること、更に言えば問題が起こらないように予防することが極めて大切なのです。
治療開始時期
三重県四日市市のさくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックでは、矯正治療の開始時期を次の4つに分けて考えています。
(1)予防矯正
自然によくなった歯ならびと、矯正歯科で歯ならびを矯正治療した場合とでは、その安定性に大きな差が生じます。
そもそも、歯は歯ぐきから顔を出したときは結構適当な位置にはえてきます。
ところが、あごの大きさが十分にあり歯が並ぶスペースさえ確保されていれば、最終的に歯はきれいに並びます。
唇や頬が外側から押す力と、舌が内側から押す力のちょうどバランスのとれたところに自然と歯が移動していくことにより、歯は最善の位置で安定します。
ところが、いかなる矯正治療においても、この絶妙なバランスのとれたところに歯を並べることは、現実的にはほぼ困難です。その結果、せっかく並んだ歯もやがて移動して“後戻り”という現象が起こり、歯ならびやかみ合わせは崩れていきます。
したがって、自然にはならびがよくなるように、予防的な対策を取る
予防矯正
が、最善の対策、四日市市のさくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックでは考えています。
予防矯正として三重県四日市市のさくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックで行っていることは、
『赤ちゃん歯科』『マタニティー歯科』『プレマタニティー歯科』
のページをご覧下さい。
なお、“予防矯正”と言う言葉を違う趣旨で使っている歯科医院もありますので、当院の予防矯正と混同されませぬよう、ご注意下さい。
(2)乳歯列期からの矯正
乳歯の時期には、先に述べたように3歳前後から歯と歯の間にすき間がある“空隙歯列”になっている必要があります。
また、乳歯のかみ合わせは、前歯の先っぽ同士がかみ合う“切端咬合”に近い状態であるのが正常と言われています。
しかし、周囲の未就学時を見てみると、おそらくそのようなお子さんはほとんど見つからないと思います。
それくらい、今の子どもたちのお口の状況は深刻です。
そしてお口の状況に問題がある子どもたちは、多くの場合呼吸に問題を抱えている、と小児歯科医は考えています。
この呼吸の問題を早く改善するためにも、そうなった原因を正し、場合によっては応急処置として口腔育成装置“V-キッズ”を就寝時に装着させる対応を、当院では行っています。
また、たとえ乳歯列期でも、ご本人が許容してくれる場合にはマウスピース型や入れ歯型の装置を使い、呼吸の問題や永久歯の生えるスペースを少しでも早く確保しておく対応も行います。
「乳歯だからまあいいや」ではなく、乳歯列の頃にはじめることは大きなメリットがある、と四日市さくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックでは考えています。
(3)混合歯列期からの矯正
乳歯と永久歯が
犬歯(糸切歯)がはえ変わる前に行うと、良い治療結果を得られやすく、しかも治療費を安くすることが出来ます。
(4)永久歯列期からの矯正
乳歯がほぼ全て抜けてしまった頃には、あごの成長(特に上あご)はほとんど止まってしまいます。したがって、この時期までの矯正と、永久歯列期(乳歯が抜けて永久歯に生え替わったあと)では、治療に対する考え方や、治療に使う装置が大きく異なります。
また、抜歯が必要になることが多くなります。
この時点で矯正治療を開始すると、歯ならびが悪くなった原因を完全に改善することは難しく、どうしても後戻りが起きやすくなります。
したがって、三重県四日市市のさくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックでは、永久歯列期からの矯正治療は、積極的に行っておりません。
特に、抜歯する必要のあるケースは、原則として当院では行っておりません。
したがって、中学生以降に開始することは、多くの場合お勧めしておりません。
成人の矯正については、上の「成人の矯正について」に記載した通り、当院では原則として行っておりません。
治療期間
治療期間については、さくら総合歯科では以下の4つの段階に分けて考えています。
(1)装置をはめる前の時期
乳幼児期から予防矯正を行う場合は、治療期間が長くなります。
但し、早期に治療を開始した方には、さくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックでは治療費を安く設定するなどの対応を取っています。
(2)大きく歯を動かす時期
装置を使い始めてからが、本格的に歯を動かす時期になります。
これを“動的治療期間”とも呼び、早くて2年くらい、多くの場合3年以上かかります。
成人や永久歯が生えそろってからの治療より長くかかります。
なぜなら、歯が何年もかけて順番に生え替わってくるのを待っている必要があること、あごの成長をゆっくりと促すことにより、その子本来の顔貌を引き出す必要があるからです。
「早ければよい」という考え方は、当院では間違いと考えています。
治療期間は、以下の要因に大きく左右されます。
・ 歯ならびやかみ合わせの異常の程度
・ 矯正に使う装置を指示通り正しく取り扱っているか
・ 機能訓練を毎日指示通り、結果が出るまで正しく行っているか
・ お子様の予期できないあごの成長
・ はえてきた歯が大きくねじれていたり、きちんとはえてこない
・ よく噛んで食事をしているか否か など
上の写真は、乳歯が永久歯に生え替わりかけた頃の状態を、再現した模型です。
乳歯の下に隠れている生える前の永久歯は、根っこが短いのがお解りいただけると思います。
乳歯が抜け、永久歯が顔を出したばかりの頃も、根っこは短いままです。
根っこの短い歯は、短時間に移動させることが出来、後戻りは起こりにくいと言えます。
ところが、根が完成してくると、歯は簡単には動かなくなってきます。
だから永久歯に生え替わる前に治療を開始することが重要なのです。
四日市市のさくら総合歯科では、見かけだけではなく かみ合わせがなるべくよくなるよう、手間暇をかけて治療しています。
(3)機能が正常になるまでの訓練
動的治療がおおよそ終了したあとは、かみ合わせの完成(上下の歯の接触関係がより良い状態になっていくの)を待つ期間となります。
また、永久歯が生え始めてから初診でこられた方は、お口の機能(舌と口唇の機能)を治すのに時間がかかり、歯が並んだとしても多くの方はお口の機能の改善がまだ不十分です。
その時期に装置をさっさと外したり通院をやめてしまうと、歯ならびが短期間に崩れてしまうことがあります。
したがって、歯ならびがそろった後も、装置を一定期間使用し続けると同時に、口腔機能の訓練を継続します。
(4)経過観察
「歯も並んだし舌と唇の機能もよくなってきたから、そろそろ終わりにしたい」
と言うお気持ちはよくわかります。
ところが、この時期に注意しなければならない落とし穴があります。
それは第2大臼歯(7番目の歯:12歳臼歯)がはえてくる、ということです。
第2大臼歯は下が内側に、上が外側にはえてくる頻度が結構高く、これを放置しておくとかみ合わせに重大な問題を起こします。
というのは、歯は奥に行けば行くほど食事の時などに力がかかります。
その奥歯のかみ合わせが悪いと、あごの関節に強い影響が出てしまい、あごの調子が悪くなる『顎関節症』と言う病気になってしまいます。
さらに、奥歯のかみ合わせは姿勢に強い影響を与えると考える歯科医師のグループ(日本直立歯科医学研究会)も存在します。
さらに、親知らず(8番目の歯)が成長してくると、それが原因で再び歯ならびが悪くなる場合がありますので、場合にもよりますが15歳前後に抜歯した方がよい、と超ベテランの矯正医が主張しています。
さくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックは、『早かろう、よかろう』というのは矯正治療においては成立しない、と考えています。
抜歯矯正と非抜歯矯正
従来、歯が並ぶスペースが足りない分を、抜歯することにより捻出し、できたスペースに歯を順送りして並べる方法が主流でした。
しかし、先に述べたように、抜歯矯正により呼吸に影響が出ることが、近年指摘されています。
小臼歯の抜歯および切歯の後退がアジアの成人および青年期後半の上気道に及ぼす影響
J Oral Rehabil. 2019 Nov; 46(11): 1071–1087.
歯ならび治療の種類
歯ならびの治療法は実は非常に多くの方法があります。
それは、1つの方法で全てがカバーできるような、“魔法の矯正治療”は存在しないからです。
その中で当院が基本方針として採用しているのはマウスピース型装置と口腔筋機能訓練を併用したMRC矯正です。
そして補助的に入れ歯型の装置、3DリンガルやBWS(後述)、マルチブラケットなどを必要に応じて併用して治療していきます。
MRC矯正とは
当院で主に採用しているのは、「マイオブレイス」を使用したMRC矯正です。
MRCとはオーストラリアに本部を置く「Myofunctional Research Company」のことです。
MRC代表のファレル先生が25年前に開発したマウスピース型の装置、『トレーナー』や『マイオブレイス』(歯ならび・かみ合わせの異常の原因である筋機能を正す装置)などを、筋機能訓練と併用して治療します。
現在、世界で100カ国以上で採用されいてる治療法で、呼吸も改善し、子どもたちを健康に導くことをも目的としています。
後発の『マイオブレイス』は年々改良が重ねられ、種類がどんどん増えています。
装置を使用したときの反応は個人差があり、様々な症状や治療に対する反応に応じて使い分けます。
この方法を用いて積極的に治療を行っている歯科医院が「Myobrace® Member」として認定されます。
装置の使い分けや筋機能訓練には経験が必要で、本方式で多くの患者さんを診ている「Myobrace Member」は、経験も豊富な矯正歯科医院と言えます。
●マイオブレイス
マイオブレイスとは?
マイオブレイスは、お子様の在宅時と就寝時にのみ装着する、特殊なマウスピースです。
下記の歯ならび・かみ合わせ異常の治療に使用します。
・ 歯ならび異常
・ 出っ歯
・ 過蓋咬合
・ 開咬
・ 受け口
過蓋咬合とは、下の前歯が上の歯の根元やその後方の歯ぐきと噛みそうになった状態(下の前歯が上の前歯に隠れてほとんど見えない状態)、開咬とは上下の前歯が噛まずに、上下的に隙間が空いている状態のことを言います。
開咬の早期治療法として最近注目を浴びているのが、マイオブレイスです。
他の矯正方法は、必ず後戻り現象(きれいになった歯ならびが再び崩れる)が
起こります。
マイオブレイスは、歯ならびが悪くなる最大の原因である唇・舌の機能の問題を排除する目的で考案・開発された既製マウスピース型装置です。
舌や口唇の機能異常を修正し、その結果として歯ならび・かみ合わせを改善する方法です。
主に就寝時と起きているとき1時間程度お口の中に入れて治療します。
この装置は、ただ単にお口の中に入れただけでは、効果があまり期待できません。
充分なトレーニングを行う事により、症状を改善する事ができます。
そこで、それらの原因のがマイオブレイスです。
マイオブレイスには様々な種類があり、年々その種類は増えています。
お子様の年齢・症状・あごの大きさや形、併用する装置の種類に応じて装置を選択し、一定期間使用します。
ただ、マイオブレイス単体では治療できる症例が限られ、他の方法を併用して治療する場合が多いのが現状です。
原因に直接アプローチするので、他の方法より後戻りが少ないと言われています。
●BWS
BWSとはBent Wire Systemの略称です。
歯の並びの前後的な長さが足りない場合に使用します。
奥歯に薄いバンドを巻いてそこにワイヤーを差し込んで使う装置です。
前歯を前方に押し広げる効果があります。
BWSの長所
作成が比較的容易な装置です。
痛みを感じることはほとんどありません。
BWSの欠点
基本的に前歯を前に押す以外には使えません。
●バイオブロック
入れ歯型の装置で床矯正装置と似ていますが、考え方が異なるそうです。
バイオブロックにはステージ1~ステージ4があり、中でもステージ1とステージ3が有名な装置です。
ただ、ステージ3は悪い位置にある舌を正しい位置に誘導するのによい装置ではありますが、下手すると痛みがひどくて患者さんがお口に入れてくれないので、よい装置ではあるものの、使用する歯科医師は今ではあまり多くありません。
当院で使用しているのはバイオブロックステージ1(BB1)で、この装置は上の歯ならびのアーチが小さい場合、遅れた成長を取り戻す目的で横・前方に歯ならびを広げる装置です。
この装置単独ではよいかみ合わせには出来ないので、他の装置と併用します。
●3Dリンガル
主に第1大臼歯に薄い金属のバンドを装着し、そこに種々のワイヤーを装着することにより、歯の角度や位置・捻れを修正する装置です。
主に歯ならびを拡大する方向に作用するので、奥歯が永久歯に生え替わる時期以降に治療を開始し、かつ永久歯を抜かずに治療する場合に必要な装置です。ただし、乳歯は早めに抜く場合があります。
治療開始が遅めの場合、歯ならびを安定させるために必要不可欠な装置、と当院では考えています。
主に前歯の位置を修正する装置
主に奥歯の位置を修正する装置
3Dリンガルの利点
歯の裏側に装着するので、外から矯正装置を入れていることがわかりにくい特徴があります。
痛みを感じることはほとんどありませんが、上あごに入れる太いワイヤーを使用した装置は、一時的に痛みを感じることがあります。
乳歯が抜けたりむし歯になったときに、後方の永久歯が前に移動するのを防ぐにもよい装置です。
歯の軸を立てることが出来るので、歯に斜めの力がかかりにくくなり、後戻りが起こりにくくなります。
後方の歯の修正にも適した装置です。
3Dリンガルの欠点
この装置だけで綺麗な歯ならびにすることは難しく、後でブラケットなどで仕上をすることが前提になります。 あくまで他の方法の補助として使用します。
●パナシールド・ムーシールド・プレオルソⅢ
パナシールドやムーシールドは、受け口の治療に特化して開発された装置です。
下の前歯が上の前歯より前に出ている状態を、俗に『受け口』と呼びます。
受け口は、早期に治さないとしたあごの骨が著しく成長し、場合によっては入院手術をして治療しなければ治らなくなることは、せなくなります。(上の「治療開始時期は」参照)
三重県四日市市のさくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックでは、前記「マイオブレイス」の他に「プレオルソtypeⅢ」や「パナシールド」を使用し、早期治療を行います。
受け口(反対咬合)は原因にアプローチすることが必須
受け口(反対咬合)の早期治療法として以前から使用されているのが、パナシールドやムーシールドと呼ばれる装置で、近年プレオルソ(タイプⅢ)もよく使用されるようになりました。
受け口の多くは、
・ 舌の位置の異常
・ 唇の筋肉の異常
・ 口をあいて口呼吸すること
などが原因と言われています。
そこで、それらの原因を排除するこれらの装置が考案・開発されました。
多くの場合、既製品で対応が可能です。
ムーシールドはアクリルで出来たマウスピースの様なもので、原則夜間にお口の中へ入れておくだけで、ある程度の受け口が治ります。
パナシールドは、 開発者の意図が若干ムーシールドと異なりますが、形状が似通った装置です。
ムーシールドと殆ど同じ形ですが材質が異なる後発品で、装着時の違和感がムーシールドより少ない特徴があります。
両者は発売しているメーカーが異なり、パナシールドの方が安価なため、当院ではパナシールドで対応していましたが、最近はより受け口を治す効果の高いプレオルソを使用することが多くなりました。
プレオルソにはtypeⅠ~Ⅲの3種類がありますが、typeⅢが受け口用です。
特に乳歯の段階で受け口になったり、前の永久歯がはえはじめた頃に下の歯が上の歯の前にはえて心配しておられるお母様、ご相談下さい。
効果のない場合もありますが、数ヶ月~1年程度の装着で受け口が治ります。
(治らない場合は他の方法に移行します。)
なお、受け口の中には遺伝性の強いものがあり、この治療には抜歯や外科手術が避けられないこともあります。
●マルチブラケット矯正
皆様が『矯正治療』と聞いてまず思い出されるのが、歯の表面に金具をつけワイヤーを使用するこの方法なのではないでしょうか?
多くの場合、永久歯が生えそろったあと、2~4本の歯を抜歯してから行います。
つまり、わざわざ歯ならびが悪くなるまで待ってから、治療を開始することになるのです。
他の病気で、悪くなるまで待ってから治療する場合は殆どありません。
マルチブラケット矯正の利点
歯の傾きや位置を高い自由度を持って移動できるので、より美しい「歯ならび」を実現しやすい方法です。
歯が生えそろってから、抜歯することによって短期間に歯を並べるスペースを確保するため、比較的短期間で歯が並びます。
(ただ、長期的に見れば短期間で並べてしまうのは必ずしもメリットとは言えません。)
マルチブラケット矯正の欠点
通常の歯列矯正は、歯を2~4本抜く場合が多いようです。
若いうちはその影響が少ないものの、将来歯周病等になり歯を失ったとき、そこに固定式のブリッジが可能か、取り外しの必要な入れ歯になるかを大きく左右する場合があります。
さらに、歯を抜いて矯正をした方は咬み合せが崩れ、歯周病が急速に進行する症例をさくら総合歯科では数多く経験しています。
また、多くの場合歯ならびやかみ合わせ異常の原因となっている、唇・頬や舌の力のバランスの問題を放置し、そのバランスを無視して便宜上きれいに並びやすい位置に並べるため、後戻り(歯が移動して歯ならびが崩れること)が起こります。
一方、歯を抜いて矯正を行うと歯のアーチが小さくなるので、笑ったときに口角に影が出来る(ほうれい線が目立つ)場合があり、笑顔がさびしくなってしまいます。
実際、抜歯後マルチブラケット法での成人矯正治療を他院で行っている最中の方が
『歯ならびはよくなったが、ほうれい線が目立つ様になったのが気になる』
とおっしゃっているのを、当院スタッフがたまたま聞いたことがあります。
(ほうれい線:小鼻の両脇から唇の両端に伸びる二本の線)
これはもともと歯の並んでいるアーチが小さいから歯ならびが悪くなったのに、さらにアーチを小さくしてしまった結果だと思われます。
お口の中で、歯と同様に重要な働きを担っているのが舌です。
歯を抜いて矯正すると、歯は並ぶものの舌のスペースが少なくなってしまいます。
あるベテラン矯正医は、歯の内側のスペースを“ベロの部屋”と呼んでいます。
抜歯して歯ならびをこぢんまりと並べてしまうと、この“ベロの部屋”が狭くなり、舌は後下方に下がります。その結果気道が狭くなるので、呼吸に悪影響を及ぼします。
●床矯正(しょうきょうせい)
床矯正とは?
床矯正とは、入れ歯のような装置を使用し、歯を支えている骨を左右または前後に拡大し、歯ならびを治す方法です。
床矯正治療には、以下のような特徴があります。
・ 歯を抜かないで治療
・ 針金を巻くマルチブラケットに比べて、多くの場合治療費が大幅に安価(但し、安いなりの結果となります)
・ 取り外しの可能な入れ歯型の装置を使用
・ 最後には針金を使用した方法や、別装置の助けを必要とする場合がある
・ 筋機能訓練を併用すべきである
写真は、床矯正の治療例です。
他の治療例をご覧になりたい方は、このページ下部の治療例をご覧下さい。
床矯正装置は、早い時期に治療を開始すれば1つで済む場合もあります。
開始時期が遅いと、多くの場合複数の装置が必要になります。
ただ、床矯正治療単独では上下の歯のかみ合わせが悪くなる場合が多いので、四日市市のさくら総合歯科では最後に別装置で床矯正の欠点をカバーしています。
ブラケットを用いた最終仕上げは、ほとんどの場合必要がありません。
床矯正は、比較的最近普及し始めた方法で、近年この方法を導入している歯科医院が増えてきました。
当院では平成11年頃から手がけており、床矯正治療を採用している歯科医院の中では、長い経験を有しています。
その経験上、床矯正単独治療はお子様の健康にとって好ましくない場合が多い、と考えるようになり、現在は他の方法を仕上に使い、一部の方の初期段階にのみ使用するにとどめています。
かつて床矯正治療を手掛けていた歯科医師の多くはその問題に気付き、やがて床矯正そのものやめてしまうか、他の方法と併用するようになっています。
ただし、床矯正治療単独治療よりは手間のかかる分治療費が高めになります。
歯ならびかみ合わせは、生涯の健康を左右する問題ですので、『安かろう、イマイチ』は大切な体の治療の選択枝としてはどうかな?と考えています。
床矯正治療の特徴
床矯正の利点
食事・会話などにとって重要な舌のスペースが少なくなるブラケット矯正と異なり、歯を抜かない床矯正では、逆に本来あるべき充分な舌のスペースが確保できる点で有利です。
矯正治療の中では最も治療費の安い方法と言えます。
床矯正を行っている歯科医院が増えたので、装置の装着を恥ずかしがらない子どもが増えているのも、メリットと言えるかもしれません。
床矯正の欠点
子どもが自身で取り外しして使用するので、勝手に外してしまう可能性があり、この場合治療は失敗します。
また、受け口や過蓋咬合の治療には不向きです。
床矯正単独治療はかみ合わせに問題を生じることが多いので、近年取り扱いをやめたり他の方法と併用する歯科医院が増加傾向にあります。
床矯正治療とマルチブラケット法の手順の違い
床矯正とマルチブラケットの治療の流れは下図を参照して下さい。
歯ならび治療(歯列矯正)途中の患者さん
(保護者の許可を得て掲載しています)
患者さんその1(さくら総合歯科おとな編タイトル右端の男の子)
今日はどんなことをするのかな?ちょっと不安・・・
装置をはめてみます。
全然怖くなかった!治療が終わってニコニコ
患者さんその2(以前の歯を抜かない矯正サイトに掲載していた女の子)
矯正治療がほぼ終わり、スタッフとニッコリ!
(写真は以前のさくら歯科内、制服は以前のものです。)
治療例
床矯正1(上下の前歯がガタガタ(一部上下反対))
装置の数:上1 下1
床矯正2(上下前歯の生えるスペースが足りないケース)
装置の数:上1 下1
床矯正3(前歯ガタガタ・八重歯)
装置の数:上3 下2
床矯正4(前歯ガタガタ)
装置の数:上1 下1
床矯正と他の2つの方法を併用したケース(上下前歯ガタガタ・八重歯)
装置の数:床矯正装置上2 下2 + 別の装置2種
開始時期が遅いと、床矯正のみでは歯がなかなか思うように動いてくれいない
ことがあリます。その場合、別の方法を使用して最後の仕上げを行います。
パナシールド(受け口)
装置の数:パナシールド1
その他の歯ならび治療例はこちら
FAQ よくある質問
3歳でまだ乳歯しかありませんが、歯ならびはきれいです。矯正の治療は必要ありませんよね?
3歳になった頃には、歯と歯の間にすき間ができはじめるのが正常です。
もしこの段階で歯ならびが良くても永久歯に生え替わると、殆どの場合歯ならびが悪くなります。
そういうお子様は、お口の機能や姿勢に問題があるので、その時点で歯ならび悪化の予防・姿勢や口呼吸の修正訓練等を行う必要があります。
悪い歯ならびは確実に予防できますか?
残念ながら、確実な予防法は存在しません。
結果は、保護者の方が歯科医院の指導をどれだけ実践するか、に左右されます。
ただ、なるべく早く対応することにより、予防の成功確率は増し、たとえ歯ならび治療が必要になったとしても、治療が簡単・治療期間の短縮・治療後の歯ならびの崩れがおきにくい、など、かけがえのないメリットがあります。
治療費 (消費税別)
1.相談料(令和元年6月改訂)
10歳未満のお子様
原則無料。
ただし、受け口のお子様に限り6歳以上は下記と同じ費用がかかります。
10歳以上のお子様
(1) 以前より定期的に当院に予防処置等で通院しておられたお子様
(2) 10歳未満のご兄弟も同時にご相談戴く方
(3) 保護者が以前から当院に通院しておられた場合
上記(1)~(3)に該当する方は無料
それ以外の方は説明料として1家族1,000円(ただし、30分以内)が必要です。
相談・診断後の説明の際にお部屋にお入り戴けるのは、スペースの関係上一家族3名様までです。
成長期の矯正治療は、低学年に開始しないと治療に大変手間・期間がかかります。
特に受け口は、上の前歯が乳歯のうちに開始することが重要です。
矯正治療開始のタイミングを逸さないためにも、お子様が普段から通院する歯科医院は、慎重に選択してください。
2.診断料(消費税別)
0歳~1.5歳
5,000円
1.5歳~3歳
10.000円
3歳~6歳(V-Kidsを使用する場合を含む)
20,000円
6歳から
45,000円(矯正治療を前提としたときのみ)
ただし、既にV-Kidsを使用しているお子様は再診断として10,000円のみ
3.基本的な治療費(消費税別)
歯がはえる前後~4歳くらいまで:口腔育成・予防矯正
毎月の再診料(下記)のみ
永久歯が生える前
V-Kids(口腔育成)からはじめる場合
100,000円
マイオブレイス(矯正治療)からはじめる場合
250,000円~
乳歯がたくさん残っている場合(4歳前後~7歳前後(個人差が大きい))
マイオブレイスを中心とした装置を使用します。
370,000円が基本ですが、正確には診断を行った後に決定します。
V-Kidsからはじめたお子様は、上記費用からV-Kids作成料を引いた金額になります。
ほぼ全てが永久歯の場合(8歳前後~10歳前後(個人差が大きい))
上記「乳歯がたくさん残っている場合」か「乳歯が残っていない場合」の何れかと同じ
乳歯が残っていない場合(11歳前後~15歳くらい)
主に3Dリンガルとブラケット・マイオブレイスの併用で治療します。
540,000円~
ただし、抜歯が必要と判断したケースは、当院での治療は行いません。
また、成長がほぼ止まる年齢からの矯正治療は、特殊な場合を除き行っておりません。
再診料(装置調整・経過観察)
3.000円~5,000円 ただし、当院では一定の条件を 満たした場合)
通院は多くの場合月1~2回程度ですが、最初の1ヶ月はさらにご来院戴く必要があります
むし歯予防処置は別途費用が必要です。)
機能訓練に必要な器具は、別途購入が必要です。
詳細は、ご相談時に説明しております。
その他矯正の治療費
その他、治療期間の短縮を目的として、あるいは治療の難しい場合などにはブラケットや他の装置を使う場合があります。
詳細は、必要状況に応じ説明しております。
健康保険について
矯正治療は、その全課程に於いて保険外診療となります。
ただし、ご相談の際は身分証明証として必ず健康保険証をお持ちください。
お問い合わせ
通院中以外の方のお問い合わせは、さくら総合歯科Facebookのメッセンジャーにてお願い致します。
通院中の方は、お電話でお願い致します。
お電話は、必ず月曜から土曜(休診日を除く)の午前中にお願い致します。
電話番号: 059-326-0054