姿勢がよくないと、舌が下後方に引っ張られ、本来の位置からはずれてしまいます。
上あごは舌に内側から押され続ける事により充分な成長が得られます。
舌が正しい位置からはずれてしまうと、充分な上あごの成長が得られず、結果として歯ならびは悪化します。
また、舌は直接あるいは間接的に下あごの骨とつながっており、舌が下がれば口があく方向に力がかかり続けます。
その結果、口が閉じにくくなってしまいます(口呼吸の原因のひとつ)。
更に、あごに成長すべき方向と逆の方向に引っ張られることにより、下あごの成長は妨げられます。
また、正しい飲み込みの際は舌が上あごにピタリと接する必要がありますが、舌が下がっていると正しい動きができなくなり、飲み込み方が正常な成人とは異なる状態になってしまいます。
下あごは、間接的に胸の骨や背中の骨、頭の骨と筋肉でつながっています。
そのため、姿勢がゆがむと下あごの骨が引っ張られ、下あごの位置がずれてしまいます。
下あごの位置がずれることにより、かみ合わせはずれてしまいます。
姿勢が悪くなる原因はたくさんあり、本当の理由はまだ分かっていませんが、その1つとして足と靴の問題・生活習慣との関連性も指摘されています。
足指や靴が影響するのは、主に 「かみ合わせ」 です。
足指の問題や不適切な靴の選択・履き方は姿勢の歪み・傾きに影響を及ぼします。
下あごの位置は姿勢の影響を強く受けます。
その結果、下あごはずれた状態になり、咬み合せがずれてしまいます。
特に、成長期の乳歯から永久歯に生え替わる時期にあごがずれていると、下あごがずれたままの位置でかみ合ってしまい、一生あごがずれたままの位置で固定されることになりかねません。
浮き指は、姿勢や関節に強い影響を及ぼすことを示す研究があります。
現代の子どもたちは歩行経験が少なく、足指が十分に使えていません。
また、下に記した靴の問題も、足指の問題を誘発する事がわかっています。
手袋は、ほとんどの場合5本指です。たまに親指以外が1つになった手袋もありますが、雪だるまを作るとき以外にメリットはないのではないでしょうか?
それでは靴下はどうでしょう。靴下はほとんどの場合、指をまとめて入れるチューブソックスです。
これは5本の指をくっつけようとする力がかかります。
裸足で立った場合のバランスと、裸足の親指から小指にかけて輪ゴムをかけたときの体のバランスを比べると、後者はバランスが悪くなります。
つまり、通常の靴下も体のバランスにとって好ましくない、と さくら総合歯科院長は考えています。
それでは、どうすればよいのでしょう?
現代の先進国の人の足指は、多くの場合変形しています。そこで足指の変形の予防・改善に役立つ
「ゆびのば体操」
を行うことをお勧めします。
足の指の変形による影響を少なくし、変形を改善する目的で特殊な5本指ソックスが開発されています。
(スーパーなどに売っている5本指ソックスにはそのような機能性はありません。)
そのソックスは当院にてお取り扱いしています。
日本は、もともと靴がなかった国です。西洋から入った靴文化は、実は正しく伝わらず、日本人は靴の正しい選び方、履き方を知りません。
その結果、日本人の足の状態は、西洋人はもとより東洋人の中でも際だって問題が多い、とドイツの整形外科靴の国家資格を持っている方が言っておられます。
なぜそうなったかは詳しい検証はされていませんが、一度履いたらほとんどはいたままになる生活環境と異なり、しょっちゅう脱ぎ履きしなければならない日本では、
履きやすい靴
を選択する傾向があります。
また、安価な靴をゆるめに履くことにより、足を痛めている可能性が指摘されています。
足の指に問題が起こったり、合わない靴を履いていると、姿勢に悪影響を及ぼすことが知られています。
昭和時代、各家庭にソファーは普及していませんでした。あっても応接間くらい、日常ソファーにもたれて座る、ということをしていませんでした。
そもそも、だらだらとした姿勢をしていれば、親や祖父母に注意されるものでした。
その時代、ベビーカーもほとんどありませんでした。ベビーカーは一見幼児に負担がかかりませんが、実は慎重に選ばないと、将来姿勢に悪影響を及ぼす可能性が、指摘されています。
これらも姿勢が悪い子どもが増えた要因と考えられています。